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種別・銘

刀 備前国住与三左衛門尉祐定作 大永八年二月吉日

Katana Bizennokuni Yosozaemon Sukesada A.D.1528

鑑定書・資料 第六十二回重要刀剣指定 [N.B.T.H.K]Juyo Token No.62
寸法 長さ(blade length)67cm 反り(Sori)2.3cm
元幅(Motohaba)3cm 元重ね(Mtokasane)0.83cm 先幅(Sakihaba)2.08cm 先重ね(Sakikasane)0.6cm
時代・国 古刀(室町後期) 最上作 備前
形状 鎬造、庵棟、身幅広く、元先の幅差つき、重ね厚く、先反りついて、中切先延びごころ。
鍛肌 板目に小板目・杢交じり、地沸微塵につき、地景細かに入り、映り立つ。
刃文 直刃に僅かに小互の目が交じり、匂深く、小足入り、小沸つき、所々ほつれごころとなり、金筋・砂流しかかる。
帽子 先僅かに掃きかけて小丸となりやや深く返る。
彫物 なし。
うぶ、先栗尻、鑢目勝手下り。
説明

 末備前の刀工中に祐定を名乗る者は多く、現在様々な俗名を持つ祐定の作品が残されています。なかでも名刀が多く、その筆頭に挙げられるのが、この与三左衛門祐定です。同工には初二代が存在していますが、本作は初代にあたります。彼の作域は広く、互の目、丁子、直刃、皆焼等多彩でいずれも高い技量が窺えます。

 名門酒井家当主の愛刀だけあり極めて健全、地鉄精美、与三左衛門の傑作。付属の白檀塗鞘庄内拵も庄内藩お抱えであった「船田一琴」と「渡辺光中」の金具を用いた大名道具に相応しい作です。

 本作は出羽庄内藩十一代藩主「酒井忠篤」が明治五年にドイツに軍事を学ぶために留学、その際に愛刀として携えて行った一振りです。忠篤は藩主としては最後の酒井家当主。奥羽越列藩同盟の一員として新政府軍に相手に勝利をするも降伏、戦後は比較的軽い処分で許され西郷隆盛の温情に感謝していたと言われます。

 

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